ビーシュリンプ飼育水質管理 |
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シュリンプ飼育でもっとも大切なことは飼育中に、水槽内にアンモニア、亜硝酸を発生させない事が重要な管理になります。水質が不安定になると、水質は急速に変化してシュリンプを死なせてしまうことになります。 |
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セット当初はバクテリアの発生量も少なく働きも悪いためにコケ類の発生が始まります。対策としては、セット後にコケ発生予防剤を使用することが安全な対策です。 バクテリアの発生が十分になりますとコケの発生も抑制されてきます |
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水質安定のためには、浄化バクテリア菌「複合性バクテリア」を十分に増殖できる水槽環境にいたします。複合バクテリアは好気性菌が主体となり有害な亜硝酸を分解して無害な硝酸塩に還元してくれます。バクテリアが十分な水槽では、残り餌などもバクテリアが分解してくれ水質悪化になりません。
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お勧め複合バクテリア 「液体 スーパークリーン」 「粉末 バイオ・バクテリア」 |
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水温管理 シュリンプ飼育水温は18℃から27℃までの間で飼育可能です。
繁殖に適した水温は平均22℃前後。 |
☆ 水温27℃ 以上を3日以上続いた場合は数日後から徐々に弱り死亡していきますので、高温対策が必要になります。 |
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水替えはバクテリアの発生が十分になるまで出来る限り控えます。 セット後少なくても2ヶ月間はそのままでガラス面を掃除して観察いたします。バクテリアの発生状況は残り餌が翌日から2日程度で分解されて無くなるようでしたら発生状況は良いです。 |
バクテリアの発生が十分になる前にコケの発生が多量の場合は硝酸塩を取り出すように水換えを半量ほどいたします。 |
水草の育成が良ければ硝酸塩も吸収してくれます。「硝酸塩は水草の栄養となります」 |
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ろ過器掃除 スポンヂフィルターの掃除はセットから90日程度を目安に行います。 |
フイルター掃除の早すぎはむしろ水質を悪化させる場合が多く、特に抱卵していたビーも抱卵が止まったりすることもあります。 |
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底面式の掃除タイミング
底面式ろ過器の場合は、6ヶ月から7ヶ月ほどでリセットをお勧めします。
長く保つことも大切ですが、底面式の場合は底部の状況確認が出来ずに、確認が出来たときには事故が起きた後になります。
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水質のPH値にこだわらない。
浄化バクテリアの繁殖に使用する濾過器具、ソイル等によってもPH値は左右されります、またPH、硬度をあまりにも気にし過ぎて大切な水質を壊したり溶存酸素を無くする事のないように気をつけることも大切です。 |
飼育可能PH値は4.5から7.2と幅広く適応します。「PH値が7.2以上」の場合はふ化率が下がります。 |
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ビーシュリンプの栄養管理 |
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ビーシュリンプの体は小さく、ご存知のように常に栄養を取るために捕食しております。食べて栄養を取り脱皮して、食べて成長して脱皮して大きくなる成体になるまで続けます。この手助けをするのが飼育する管理者の仕事です。 |
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ビギナーの方から質問される中で多くは、エサは必要ですかと言うことを聞かれます。
ビーシュリンプを大きく健康に育てるためには魚類以上に豊富な栄養が必要です。
植物食性の強いビーシュリンプですが、雑食性の面もあります、動物淡白も必要です。 |
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過去に最大で4.2ミリのサイズに育った事がありますが、残念ながら1匹だけでその後には3.5センチ程度で止まっています。今後もがんばって作りたいと思っていますが??? |
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総合飼料
当店では総合飼料 商品名(お魚君エビ元気)を主食に与えております。
シュリンプ生産を始めてから、エビに必要な栄養源を配合して、親エビから稚エビまで与えられる万能エサを作りました。 |
また、稚エビの育成用としては前記のエサに加えて甲羅成長促進剤ミネラル「クリーンSP」と微生物ですソイルの中に発生する微生物は人間の肉眼では確認できませんが、シュリンプには大切な動物蛋白として捕食しています。 |
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ご覧いただける動画の中でも確認できますように、若エビに混じり稚エビもソイルを掘り起こして、食べているのが見れます。 |
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足しソイル
当店ではソイルの栄養が下がり足しソイルまたはフルボ酸の添加時期をソイルのブレイク時期と言っています。水槽の中に溶け出す栄養も限界があります。「「ソイルが使えなくなる時期とは違います。」
ソイルは適切な管理を行えば水槽の中でも数年は使用可能ですが土の中から溶け出す栄養は薄くなります。その為に新たなソイルを20分の一ほど追加します。
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足しソイルの時期目安。
セットしてから60日から90日以上経過してソイルの栄養が少なくなった時がブレイク時期です。新しいソイルを追加することで微生物の発生を促すことが出来ますので、出来れば月に一度程度、新しいソイルを追加してあげてください。 |
ソイルが多くなってきたら追加する前にプロホース等で底掃除を行いながら適量を取り出してから追加するようにします。 |
足しソイルをしないで栄養を保持する方法
ソイルの追加以外に。ソイル栄養補助剤フルボ200を添加することで補えます。
稚エビ育成酵素Bee1などを使用します。 微生物発生酵素 Bee3 |
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ブキメラリーフ
乾燥させた葉で、別名マジックリーフとも言われております。 シュリンプの好む弱酸性水質を維持してくれ、シュリンプも好んで食べます。入れっぱなしで、溶けるようになりますが茎だけになったら取り出します。 |
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動物淡白 赤虫 鳥のささ身
生の動物淡白も必要です。 赤虫は冷凍の物です。3日から4日に一度おやつ程度に与えます。特に抱卵固体の多い場合は少し多めに。 〇赤虫の殻はそのまま残ります。 鳥のささ身は2時間から3時間で取り出します。
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補助食に昆布
昆布にはエネルギー分の栄養が含まれており、水槽の中に入れて溶けても、水質を汚すことはありません。 稚エビなどには良い育成用飼料となります。昆布は水槽に入れますと大きく膨らみますので、1センチ角ほどに切て与えます。表面が溶け始めると食べます。そのまま入れっぱなしで良いです。 |
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シュリンプに多い水草での死亡 と 水温死亡 |
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飼育初期の入門者に多い死亡事故が水草によるものです。水草類は入荷当初の物は絶対に入れられません。特にポット植えの気中育成葉の物は注意です。輸入された水草は検疫のため農薬等で殺菌、殺虫して出荷されます。シュリンプの死亡事故は、この農薬被害が最も多く見られます。購入する場合はショップで入荷時期(または脱薬済み)か確認が必要です。水中育成されている物は殆ど安全ですが、一応はお店で確認してください。 |
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飼育水温
水温27℃を連日3日以上は絶対に禁物。
水温は28℃以下で飼育。「正確には27.5℃以下」28℃の水温が連日3日以上続きますと、その後水温が下がっても、数日後からシュリンプは徐々に死亡してしまいます。高温害にあってしまったビーシュリンプは殆どが死に至り助けることは不可になります。 |
対策としては、冷水器具クール等を使用するのが一番ですが、小型水槽でしたら ペットボトル2リッターを凍らせて、夕方「涼しくなってから」水槽に浮かべて水温を下げます、朝までそのままにして置きます。翌日同じように高温になったら繰り返し下げてあげてください。一晩の水温低下でシュリンプは活性が戻ります。「水温低下は2℃前後ですがシュリンプの活性は上がります。 |
平均水温22℃〜23℃が最も好ましい。冬期間の低温期では16℃以上あれば産卵も致します。
但しふ化日数は長くなります。「当方ではBee1添加で冬期間の産卵をさせています」低温期間の飼育では18℃以上が良いでしょう。 |
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TDS 一般導電率とよく言われます。
総溶解固形分でミネラルの溶解水質で大きく変化いたします。飼育水では栄養価の高いほど上がります、平均値280〜300以上が好ましいでしょう。
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総硬度
特に気にすることはありません。特に変化する、ろ過材、などを使用しなければ飼育する経過で軟水になります。水中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの濃度を総硬度と言いますが、通常の飼育では問題ありません。 |
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シュリンプの水合わせ |
ビーシュリンプも他の魚類と同じように水質の急変「アンモニア発生」には弱く.すぐには死にませんが3〜5日後には魚やビーシュリンプが死んでしまう事が多々あります。アンモニアの発生さえ無ければ、えびの水合わせは重要ではありませんが水温の変化を防ぐために行います。 水合わせ用品 下記の物を用意してください。 |
エアーコックを利用してサイホン式でエビを入れた容器の中に少しづつ流し入れて調整してあげます。
ちょろちょろと流れるように入れます。3倍ほどの量になったら水槽に入れてあげます。 |
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エアーホース 1メートル |
エアーコック |
プラケースまたはバケツ容器 |
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